好き嫌いとかじゃなく、ただただ後回し。もちろん夏休みの宿題は最終日まで頑張るタイプ。そんな私は行きたかった場所ですら期日間近になって慌てだす。
嫌いなグリーンピースは一番はじめに食べれるんだから、早めに行動できるはずなのにね。
ということで、年に一回の建物公開、東京都庭園美術館に行ってきたのでその記録。
梅雨に入ってしまったし、公開終了まで残り数日ということもあり、いい天気の日を選ぶことができなかったのは心残り。でもいい一日だった。
東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の建物公開
東京都庭園美術館、またの名を旧朝香宮邸。皇族の住まいとして建てられた建物を後に美術館としてリニューアルした建物。
もう、こう聞くだけで興味津々。
東京の洋館を調べていたときに知ったこの建物。何よりも興味が湧いたのが、朝香宮様がヨーロッパ留学の際に出会ったアールデコを新邸を建築するときに採用したということ。留学中、後遺症が残るほどの交通事故に遭い、療養のためヨーロッパ滞在期間の延長。これをきっかけにしたフランスでの夫婦生活。
そうした不幸も含めて、この建物を生んだ多くの歴史がワクワクさせてくれる。
いや、何よりも皇族が住んでいた建物なんて見てみたいでしょ。
普段美術館として公開されてはいるけど、年に一度撮影も可能な建物公開がされる。今年は4月23日から6月12日までということで、終了間近の平日、見学してきた。
場所は目黒駅と白銀台駅の間らへん。車で通った記憶はある。こんな東京ど真ん中でも緑いっぱいのエリアがあることが東京の良いところだなとつくづく思う。
コロナの影響か予約していること前提かのような表示があったけど、聞いたら今日は空いてるから入れるとのこと。安心して中に進んでいった。
進むとすぐに目に入る、決して豪華絢爛とは言えないシンプルな外観。数日前に訪れた旧岩崎邸のような細かい装飾がない。
でもそれは中に入ると印象は変る。
印象的だったのは玄関ホールからも見れるガラスレリーフと床のモザイクタイル。各部屋の照明。ベランダの市松模様の床。1階に比べ質素な2階の居住空間。
建物の機能性やデザイン性といった専門的な事は正直分からない。でも、ここに住んでいた人々を思い浮かべる時間が楽しい。歴史に触れる不思議な感覚を満喫できた。